ここで、この頃私が始めたばかりのカリグラフィーを、デモしながら売っているおじさんを発見。うまい・・・じっと見ていると「日本人?」と聞かれたのでそうだと答えると、うちにもいるんだ、と後ろからバイトしているという日本人の留学生の女性が出てきました。ここで、バイト兼勉強をしているのだそう。ロンドンのお店で買える、書きやすいペン先を教えてもらい、店の地図まで書いてもらったので、しっかり買いに行きました。ちょうどセールしていてうれしい情報に感謝です。
そんなこんなで思わぬロンドンの旅になりましたが、いろいろ楽しかったかなと思います。一つ感心したのが、信号のない横断歩道に人が立つと、止まらない車がないことです。人に優しいイギリスですね。歩行者信号は歩行者はほとんどみんな、赤でも平気で渡っていましたけど・・
翌日はTUBEの始発で空港に行こうとRUSSELL SQUARE駅で時間を調べました。5時39分がヒースロー空港行きの始発と柱に書いてあり、よしよしとホテルに帰りました。
翌日早朝、フロントで精算していると、「こんなに早くどこに行くのか?」と聞くので、TUBEの始発に乗ることを告げると「6時半が始発のはずだ」とフロントマン。「そんなはずないよ、調べたから」と言うとまだ疑っている様子。ここのフロントは時間に関しては信用ならないと思っていたので、自信ありげにしていると、「そうか」と引き下がりました。駅に行ってみると、調べたとおりの時間でほっ。ホテルも正確な情報を持っていてほしいものです。
空港に行くと、朝1便には満席で乗れなかったものの、2便目に最後の一人で乗ることが出来ました。スタッフに「あなたはラッキーよ」って言われたんですが、実はこの後大変なことに・・・
とある事情でまだ混乱の続いていたヒースロー空港では、1万個の手荷物が行方不明になっている、というニュースを聞いていました。ちょっと嫌な予感はしていたんですが、スウェーデンのアーランダ空港に着いてバゲージクレームに入ると、なんだかたくさんのスーツケースなどが散乱している・・そして何か腐った臭いが充満し、スーツケースのひとつから汁がしたたり落ちていました。その中でスタッフがひとり、のんびりとスーツケースをカートに載せて出て行きました。これらは行方不明荷物で、たったひとりでのんびり処理しているように見えました。さて、嫌な予感は当たり、ターンテーブルから自分の荷物が出てこない・・・まさか!?と1周して探しましたが、やはりありません。他にも5人ほど見つからない人がいました。スタッフに告げレポートを作ってもらって、見つかったら連絡すると言われて泣く泣く空港を後にしました。
友人の家には結局4日しか滞在出来なかったんですが、荷物もないしずっと家でごろごろすることにしました。その間航空会社からの連絡はなし。もらっていた連絡先に電話すると、自動音声でネットにアクセスして、自分のレポートを調べろと言う。調べてみると、何のインフォもありませんと書いてあるだけで、状況は一切分かりませんでした。試しに日本の支店にも電話してみたんですが、状況は分からない、すみません、の一点張りでした。
手荷物が見つからないまま帰る日になって、飛行機に乗る前に空港で手荷物を見せてもらうことにしました。BaggageService窓口に行くと「ちょっと待って」と言ったまま、なかなかスタッフが出てこない。待っていると、2週間前に荷物が無くなったまま、まだ出てきていない、もう5回も探しに来ているという女性がやって来ました。やっと出て来たスタッフについて二人で荷物を探しに行くと手荷物の山は到着した時に見た数の2倍くらいになっていました。ひとつの部屋を見終わって、次の部屋に入った時、見覚えのあるステッカーの貼ってあるスーツケースが!!ありました♪しかもミッシングレポートのナンバーまで入っていたのに、なんで連絡が来なかったのやら・・・日本のようにきっちり仕事をする国民は少ないのかもしれないと、今回痛感しました。
一緒に探した女性の手荷物はまだ見つからず「あなたはラッキーね」と言われました。今回2回聞いたこのフレーズ。一体何がラッキーなのか、私には分かりません。
とにかく、急遽飛行機に乗るのは止めにして、友人宅に戻り、無事お土産を置いて翌日日本に帰りました。夫にも、友人にも心配をかけて反省の多い旅となってしまいました。
でも、久しぶりの一人旅はちょっと、どきどき、楽しかったかな♪
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